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三陸・常磐うみうまフェア 食材産地視察 意見交換会・試食交流会レポート
2024年7月14日、15日の2日間、東京や名古屋、福岡など全国から参加した飲食店関係者が宮城県気仙沼市と岩手県大船渡市の水産加工会社、魚市場などを巡る「三陸・常磐うみうまフェア 食材産地視察」が行われた。
全国の飲食店関係者が気仙沼・大船渡を視察。
2024年7月14日、15日の2日間、東京や名古屋、福岡など全国から参加した飲食店関係者が宮城県気仙沼市と岩手県大船渡市の水産加工会社、魚市場などを巡る「三陸・常磐うみうまフェア 食材産地視察」が行われました。
初日は気仙沼魚市場に隣接する「気仙沼海の市」で昼食を取った後、気仙沼特産のメカジキを使った燻製などを手掛ける大弘水産を視察。夕方からは大船渡市内にある倉庫をリノベーションしたオープンダイニング「Re:kura」で意見交換会と試食交流会が開催されました。この記事では意見交換会、試食交流会の様子をご紹介します。
意見交換会は、岩手県内で焼き鳥店などの飲食店や、飲食店向けの食材販売などを展開する秀吉グループ・渡邉氏の進行のもと、主催者代表の挨拶、視察に参加した各飲食店の代表者が簡単に挨拶を行いました。
参加した飲食店の方からは「地域の食材を取り扱うことで三陸・常磐の活性化に貢献したい」「東北のおいしいものを全国に広めたい」「さまざまな海の幸の情報が得られることを楽しみにしている」といった声が寄せられ、三陸・常磐の魚介類に対する前向きな姿勢を伺うことができました。
その後は、気仙沼や大船渡、陸前高田などにある水産加工会社8社が、自社の特徴や商品などを参加者の前でプレゼンテーション。スライド資料で説明したり、実際の食材を持ち込んだりと思い思いの方法で商品や産地についてPRし、参加者は真剣に聞き入り、メモを取るなど、新たな食材との出会いやアイデアを探している様子でした。
名古屋を中心にベーカリー「パンのトラ」を展開している株式会社トラムスコープの統括スーパーバイザー・内藤さんは「会社としては3回目の参加です。1年前はカキフライ、2年目はちくわと、とてもおいしい食材に出会うことができ、それぞれ商品化することができました。実際に地域の加工業者の方と話しながら、今回もパンに使用できそうな食材を探しています」と話してくれました。
また、福岡を中心に「めんちゃんこ亭」などの飲食店を国内外で経営している株式会社鬼が島本舗の酒井さんは「私自身、今回で3回目の参加ですが、毎回食材が違うので新たな発見やひらめきがあります。また、この視察ツアーも回数が増えるにつれて、どんどん内容が厚くなっている印象があるので、明日も期待しています」と翌日の視察への期待を話してくれました。
三陸の海の幸を使った料理を試食。
意見報告会の後には、試食・交流会を開催。東京・六本木の完全予約制・紹介制のレストラン「Peace Kitchen TOKYO」などを経営する比嘉シェフが、今回紹介された食材を使って多彩な料理を作り、それぞれのポイントなどについて紹介しました。
和気あいあいとした雰囲気の中、参加者が加工会社の方に商品について質問したり、参加者同士でアイデアの情報交換を行ったり、比嘉氏にレシピをたずねたりと、交流を図りながら有意義な時間を過ごしていたようでした。
閉会後も、親睦を深めたみなさんは地元の飲食店へ。地元の郷土色などを楽しみながら、商品づくりなどについて話し込んでいました。
2日目は早朝から大船渡魚市場のセリ見学、鮮魚や水産加工品などを取り扱っている毛利、冷凍寿司などを手掛ける三笑、ウニや冷凍ホタテを主力にしている三陸ふるさと振興などを視察した後、それぞれ帰路へ。今後の商品開発などに向けて、充実した2日間となったようでした。