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2024-12-06

青森市でちくわを楽しむ

青森の沿岸で作られる珍味

丸石沼田商店のちくわ(丸石沼田商店)

本州最北にある青森県。

夏のねぶた祭、甘くて美味しいリンゴ、新鮮な魚介類、そして世界遺産・白神山地の原生ブナ林を代表とする手つかずの自然など、たくさんの魅力があふれています。県庁所在地の青森市は、日本海と太平洋が交わる陸奥湾に面し、かつては本州と北海道を結ぶ重要な拠点でした。

自然、歴史、美食、文化など、多彩な魅力を持つ青森市では、ハイキングやキャンプ、ウィンタースポーツをはじめ、美術館や文化施設までそろっています。もちろん、絶品のシーフードも堪能することができます。

海鮮丼を楽しめる店が数多くある青森市は、1918年以来、高品質のかまぼこやちくわを作り続けている丸石沼田商店の創業の地でもあります。

丸石沼田商店: 青森市のちくわ業界を牽引

丸石沼田商店の多彩なかまぼこ製品(丸石沼田商店)

丸石沼田商店は、創業106年を迎える練り物の加工会社。ちくわが一番人気で、かまぼこもファンが多い一品です。工場は、青森市の中心部を流れ、陸奥湾に繋がっている堤川の河口に位置しています。

この地域の海は、海産物の歴史を長く支えてきました。その中でも青森市は、焼き竹輪の生産地として発展。1930年代には、青森市の観光ガイドブックに焼き竹輪が市の特産品として紹介されるほどでした。丸石沼田商店は、青森市のちくわ製造業の先駆けとなった一社で、その実績から幾度かにわたって皇室の訪問を受けています。

丸石沼田商店の名品をお試しあれ

丸石沼田商店の工場でちくわを焼く(丸石沼田商店)

皇室が味わうほどのちくわであれば、見逃すわけにはいきません!

同社のちくわは魚肉を豊富に使用し、伝統的な石臼で挽くことで、滑らかな食感を実現しています。また、焼き上げる過程で、ちくわには牡丹の花びらのような黄金色の模様が浮かび上がるため、「牡丹焼きちくわ」という愛称が付けられています。

かまぼこについては、同社は最高級のすり身のみを使用。真空の状態で蒸煮し、揚げるため、とても衛生的。その後、弾力のある食感を実現するために、かまぼこを低温で1日寝かせています。その食感と深い味わいは、思わずやみつきになる一品です。

丸石沼田商店の商品を手に入れるには?

かまぼこの詰め合わせ(丸石沼田商店)

丸石沼田商店は青森市内の複数の店舗で商品を販売しています。その中でも、観光客におすすめなのが青森県観光物産館アスパム。陸奥湾に面した三角形の建物が象徴的で、見逃すことはないでしょう!

ちくわ(丸石沼田商店)
かまぼこ(丸石沼田商店)

1階入口のそばには、アスパム物産というお土産店があり、県内の商品を豊富に取り揃えています。ここでは、リンゴのスイーツやジュース、地元の農産物や水産加工品、地酒などを購入することができ、丸石沼田商店の商品は、冷蔵コーナーにあります。かまぼこや独自の味わいが楽しめる詰め合わせなどを選ぶことができ、オリジナルのちくわ、チーズやドライソーセージが入ったちくわもおすすめです。

ちくわとかまぼこの食べ方

ちくわやかまぼこを手軽に楽しむなら、そのままで。一口サイズの大きさに切り、高タンパクな軽食として、また青森の地酒やビールとのペアリングもばっちりで、チーズ入りのちくわはワインによく合います。手を掛けて食べてみたい方は丸石沼田商店のレシピの1つを試してみては?創造力を発揮して挑戦してみてください!

青森市内の観光

沿岸部や北部の山岳地帯、市街地など数え切れないほどの食、文化、自然に触れる機会があふれている青森市。続いて、市内のおすすめ観光スポットをご紹介します。

ねぶたの家 ワ・ラッセ

ねぶた祭りの山車(ねぶたの家 ワ・ラッセ)

青森市で毎年8月2日から7日まで開催されるねぶた祭りは、日本で最も有名な祭りの1つ。この活気あふれるお祭りには、毎年日本国内外から多くの人々が訪れます。情熱的な祭りの期間中、街にはカラフルな衣装をまとったハネト(踊り子)、伝統的なお囃子、そして巨大なねぶたの山車で賑わいます。光り輝く山車には、勇ましい武将、歴史的な偉人、歌舞伎や神話の人物などが描かれおり、その大きさは幅約9メートル、奥行き約7メートル、高さ約5メートルと迫力満点です。

ミュージアム(ねぶたの家 ワ・ラッセ)
ねぶたの山車(ねぶたの家 ワ・ラッセ)

ねぶた祭りは年に6日間しか開催されませんが、ねぶたの家ワ・ラッセでは、一年中、壮大な祭りの雰囲気を体感することができます。この博物館では、祭りを歴史などさまざまな側面から紹介しています。

博物館の最大の見所は、直近の祭りからねぶたの実物を4つ展示していることです。広々としたホールでは、山車の細部を間近で鑑賞したり、光輝く様子を楽しんだり、異なるねぶた職人のスタイルを比較したりすることができます。さらに、ハネト踊り体験、祭り期間中のライブ映像、祭りの歴史とねぶた制作技術の進化の紹介、ねぶたに触れるという貴重な体験まで可能。国内外で有名なねぶた祭を体験できる博物館は必見です。

古川市場(通称:青森魚菜センター)

好きな具を全部のせた海鮮丼

古川市場では、あなただけの「のっけ丼」を作ることができます。ここでは、2,000円で20以上の店舗で新鮮なトッピングと交換できる12枚のチケットがもらえます。基本的にトッピング1つにつき、チケット1枚または2枚。まずはチケット1枚でご飯をよそってもらってスタートするか、チケット2枚でご飯を大盛りに。その後、いよいよお楽しみの時間が始まります!

トッピングの選択
新鮮な海鮮
青森リンゴジュースを購入
エビ

市場では、マグロ、エビ、タコ、ウニ、サーモン、カニ、ホタテ、イクラ、巻き玉子など、海鮮丼にのせたいものは何でも揃います。また、野菜や肉、スイーツや青森りんごジュースなど、現金のみで購入できる商品も。自分だけの至極の海鮮丼を作り上げたら、市場の中央にあるテーブルで実食。市場の賑やかな雰囲気と食材を選ぶ体験が、食事の時間をより豊かにしてくれます。

青龍寺の昭和大仏

昭和大仏

巨大な仏像・昭和大仏が佇む、青森市郊外にある青龍寺。ここでは自然と調和する数多くの寺院建築を見ることができ、境内の穏やかな雰囲気に心を安らげることができます。

入り口のすぐ近くにあるのは、鮮やかな朱色の大師堂、続いて、金堂(本堂)、日本庭園の忘帰庭、そして見応えのある五重塔と巡ることができます。本堂と五重塔には巧みな木工細工が施されており、それらを眺めながらゆっくりと休息や景色を楽しむのに最適です。

五重塔

木々に覆われた道を進むと、小さな食堂や寺院の彫像、そして昭和大仏があります。高さ21メートルのこの像は、国内最大の青銅製座像であり、奈良の大仏よりも5.5メートル高くなっています。瞑想する像の表情は、寺院の平穏な雰囲気を表しているかのよう。仏像の基壇は入場することができ、仏像や日本画などを眺めることができます。海辺での時間を過ごした後、この寺院で自然の緑と日本の文化に触れるのもおすすめです。

青森市を訪れるなら

青森市にある新青森駅は、東北新幹線の終点であり、東京と青森のいくつかの駅から楽にアクセスすることができます。東京駅から新青森駅までは、約3〜3.5時間です。

本州の北端に位置する青森市には、手付かずの自然、豊かな文化、そして新鮮な海の幸が豊富にあふれています。ぜひ、多彩な魅力が満載の青森市へ。訪れた際には丸石沼田商店の人気のかまぼこを、ぜひお試しください。

陸奥湾に面した青森市

東北の魚介類をもっとお探しですか?

丸石沼田商店のちくわやかまぼこは、東北の海の幸の旅の始まりに過ぎません。
「海の幸の旅」特集ページでは、東北のおいしいものを見つけたり、水産物の作り手の想いにふれることができます。